2024年度のスギ舌下療法の初回導入に関しまして
新規で加療を希望される場合、完全予約制とさせていただきます。
スギ花粉症を舌下免疫療法で治しませんか?
スギ花粉症はアレルギー性鼻炎で最も多い原因物質です。当院で舌下免疫療法を始めました。
舌下免疫療法の診察を希望の方は電話または受付窓口まで予約をお願いします。
アレルギー反応を起こす物質を舌の下に少量から投与することで体をそのアレルギーに慣らし、鼻水・咳・かゆみ・くしゃみなどのアレルギー症状の改善が期待できる治療法です。
2018年6月よりスギ舌下免疫錠・シダキュアが登場し、スギ花粉症の治療が可能となりました。治療の開始時期は花粉飛散のない6月~11月です。スギ花粉飛散期は、スギ花粉に対する過敏性が高まっている可能性があるため治療は開始できません。
・初回投与日、増量した日、一時中断後再開した日は30分間院内にて状態を観察させていただきます。
・月に1度受診が必要です。初回は1週間後、2回目は2週間後の再診が必要です。
・毎日お薬を飲む必要があります。
・最低でも3年間の治療継続が必要です。
・効果が出ない方が1割ほどいます。
・新規で治療開始できるのは6月から12月となります。
・安全管理の上で内服を開始する日から2週間は外泊予定のない日をお選び下さい。
・今回の受診の原因がスギ以外の方
・重い喘息症状がある方
・毎日服用するのが困難である方
・1年以内に転居の予定があり継続受診ができない方
・妊娠および授乳中の方
・免疫抑制剤・抗癌剤を内服中の方
・その他(医師が治療の継続・治療困難と判断した場合など)
治療を受けるためには、スギ花粉によるアレルギー性鼻炎の確定診断が必要です。
検査を受けたことがない方は、当院にて血液検査を行います。検査には採血検査と迅速検査のイムノキャップラピッド(当院で迅速検査できます 詳細はこちら)があります。検査による確定診断がない場合、確定診断後に治療開始となります。当院以外で1年以内に検査を受けたことがある方は、その結果用紙を持参してください。検査結果がないと治療を開始できない場合があります。舌下療法はシダキュアを1日1回1錠、舌下にて1分間保持した後、飲み込むという簡単な方法です。毎日自宅で行うため、治療や副反応に対する理解が必要となります。
治療の説明を受けて、初回投与を行います。(30分院内待機が必要なので時間がないときは初回投与日の予約をします)。効果が確認できない方も1割ほどいますが、治療開始後、最初のスギ花粉飛散期まで(できれば2シーズン後まで)治療を行い、効果を確認することが望まれます。最初の薬は院内で医師の監督のもとに、ご自身で行っていただきます。
投与した後は30分間、経過をみるために待合室でお待ちいただきます。時間に余裕をもって来院をお願いします(来院時間に関する注意点はこちら)。
最初の1週間は2,000JAU錠を、2週目以降は5,000JAU錠を1日1回1錠、長期間にわたり継続して服用します。初回の2,000JAU錠で副症状が出た場合、2,000JAU錠を1週間以上延長して内服して頂く場合があります。通院期間は最低3年間(3~5年が推奨されています)、月に1回の受診が必要となります(初回は1週間後、2回目は2週間後の再診が必要です)。
ダニ舌下療法の初回導入に関しまして
新規で加療を希望される場合、完全予約制とさせていただきます。
ダニは主なものとしてヤケヒョウダニとコナヒョウダニの2種類が生息しています。肉眼では確認することが難しく、布団や絨毯など家のいたるところに生息しています。ダニの死骸や糞便などが原因となり、通年性アレルギー鼻炎などの症状がでます。ハウスダストと呼ばれる混合物の98%以上がダニであり、スギ花粉とともにアレルギー性鼻炎の二大原因となっています。
ヤケヒョウダニとコナヒョウダニが50%ずつ含まれる治療薬ミティキュアを用います。シダキュアと同様に治療薬の錠剤を舌下で1分間そのまま保持し溶かしてそのまま飲み込みます。5分間は、うがいなどはせずに過ごす。これを一日一回毎日服用します。
スギ花粉症の治療とは違い、通年を通して治療をすることができます。薬の副作用の確認のためにスギ花粉症と同時に治療開始することはいたしません。薬の服用方法はスギ花粉症とほぼ同様です。